りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

浅草演芸ホール1月下席・夜の部

1/23(水)会社帰りに浅草演芸ホール・夜の部に行ってきた。
今回のお目当ては五街道雲助師匠。
会社を18時に出て演芸場に着いたのが仲入りの少し前。平日だけどほぼ満員。すわ立ち見?!と思ったが、仲入りで出ていくお客さんもいたので、どうにか座ることができてほっ。

隅田川馬石『反対俥』
・アサダ二世「奇術」
柳家小里ん『二人旅』
林家種平『お忘れ物承り所』
ロケット団「漫才」
桃月庵白酒『ざる屋』
・鏡味仙三郎社中「曲芸」
五街道雲助『子は鎹』

隅田川馬石師匠の『反対俥』
仲入り後のざわざわする中での登場。「ざわついてますねー。でもこれが静かになるのを待ってると私の持ち時間が終わっちゃうんでねー」と笑いながら、『反対俥』。おおお、これは喬太郎師匠のDVDで見たことがある。ドタバタと動きがあるから、こういうざわついた時にはもってこいなのかも!
隅田川馬石師匠はこの間鈴本で見たときは若旦那をとても上品に演じられていたのだが、こういう威勢のいい落語もいいね!
なんとなくざわざわして散漫だった客席をぐっと引きつけて爆笑させる。さすがだ。

柳家小里ん師匠の『二人旅』
旅の途中でお茶屋に入るのだが、出てくる酒はまずい、料理を頼めばあれもできねぇこれもできねぇ。お茶屋のおばあさんののんびりした訛りまじりの話し方がなんともおかしくて、かびくさいお店と人を食ったおばあさんの顔が浮かんでくるようで楽しかった。

林家種平師匠の『お忘れ物承り所』
あとで調べたらこれは桂文枝師匠作の新作落語。面白かった!!「これからもっと面白くなるんだけど、今日はここまで」…ええええ?

桃月庵白酒師匠の『ざる屋』
ついに念願かなっての白酒師匠!
縁起を担ぐ客に呼ばれたざる屋がこれでもかこれでもかと「上がる」言葉を連発する、というだけの噺なのに、その調子の良さがもう楽しい楽しい。
のびやかな声とまんまるの顔にダークな心をのぞかせる…。絶対笑いにもっていく吸引力もあって、こりゃたまらん。

・鏡味仙三郎社中の「曲芸」
初めて傘と五階茶碗の芸を見たのだが、素晴らしかった。何度も「うおお」と声が出てしまい、玄人げなお客さんから蔑みの目で見られて恥ずかしかった…。

五街道雲助師匠の『子は鎹』
出てきただけで、ぱ〜っと花が咲いたような明るさが…め、目がくらむ…。なんていい男なんだ…。
まくらも短く、話し始めてすぐにわかった。子別れだ!
雲助師匠の金坊がかわいくてかわいくて…生意気言っても強がっても甘えてもかわいい…。もう話にぐーっと持っていかれて気が付いたら涙がダーダー。
素晴らしかった…。