心理学的にありえない
- 作者: アダム・ファウアー,矢口 誠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/09/13
- メディア: 単行本
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- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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他人の心を操れる者たち。その1人が企む陰謀を止めねばならない。最後の最後の驚愕の真実までノンストップの超絶サスペンス。
第一作目の「数学的にありえない」がめちゃくちゃ面白かったので、おおっ!二作目が!と飛びついて読んだ。
この無理矢理な邦題はどうなのさ?と思うけど、私のような抜け作でも、このタイトルのおかげで「2作目だ!」と気付けたので、これはこれでありか?
面白かった言うわりに、「数学的にありえない」の内容をきれいさっぱり忘れている。
自分の感想を読んでも、きゃーきゃーきゃーきゃー書いてあるだけでいったいどういう話だったのかさっぱり思いだせん。
まったくろくな感想を書いてないなあたしゃ。ちっ。
エンパスという人の心が読み取る能力を持った人たちが今回の主人公。
人の心に共鳴しすぎてしまうため外に出ることや人と接触することができないイライジャと、素晴らしい演奏で観客を魅了しすぎてしまうためストーカー被害の絶えないウィンター。
この2人はかつて特殊能力に目をつけられて秘密機関が運営する「学校」に収容されていた過去を持つ。
記憶を失い能力を封印されていた彼らなのだが、ヴァレンティヌスという新興宗教の教祖が彼らを探し始め、封印した過去と彼らの隠された能力が明らかになる…。
前半のなんだかわからないけど何か不穏なことが始まりそうなよくわからない感じがたまらなくワクワク!
でも陰謀が明らかになってくるにつれて、なんか読むのが少しめんどくさく…。
どうも最近「陰謀」に弱くて。ああ、また陰謀か…。また追いかけられたり監禁されたりするのか、みたいな。
え?そんなこと言ってたらもう本なんか読めないじゃないか、って…。いやほんとにそうですわ…。
いやでもやっぱり面白かったよ。最後まで読んで、おおっ!という驚きもあったし、サービス精神に溢れていて、読んでいて気持ちいいね。
きっとこの作者は今乗りに乗っていて、アイデアがわらわら!と出てきている状態なんだろうな、というイキオイも感じられる。
さすがのリーダビリティーだし、エンターティメントとしては最高だと思う。