りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

いい女vs.いい女

いい女vs.いい女

いい女vs.いい女

★★★★

読書メーターで知ってこの強烈な表紙とタイトルに目が釘付け。
SFなのかと思って読んでみたらこれが…。

全裸の男の夢を見てしまった。脳内イメージを更新すべく、さあ、“いい女”のことを考えよう!…と、本題そっちのけで語られ始めたのは謎の全裸サークルの活動。そして手に汗握るVネック耐久レースの顛末は、誰もが呆れる衝撃の結論を導き出した―。『過剰に緻密な表現で描かれるばかばかしさ』と第7回絲山賞を受賞した表題作ほか、現役書店員も思わず失笑!の快作「本屋大将」、某芥川作家に『自分はもう小説を書くのをやめたほうが良いのかもしれない』とまで言わしめた初期の傑作「教師BIN☆BIN★竿物語」の計3作を収録。

これは久々のなんじゃこりゃ!?
電車の中で読んで何度吹き出したことか…。
いやもうすごい下ネタと不条理と無意味がものすごく饒舌に選び抜かれた言葉でバカバカしく描かれているのだ。

最近めんどくさいからブックカバー付けずに本を持ち歩いて電車の中やランチのときや信号待ちのときに読んでいるんだけど、これはさすがにブックカバーつけたよ。
あまりに目を惹く表紙だしタイトルも妙齢の女が読むには恥ずかしい…。
「非いい女が、いい女VSいい女って本を読んでるぜ!ぶはっ」って笑われそうで…。
でも逆に電車でこれ読んでる人がいたら、「これ、すごいですよね」って思わず話しかけてしまうかもしれない…。

著者はすごく頭のいい人なのかも…。
あるいはとんでもなく人を食ったヤツか。
どちらか、かな。

とにかく頭ぐるんぐるんで面白かった。