わたしの彼氏
- 作者: 青山七恵
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/11
- メディア: 単行本
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大学2年の繊細美男子、鮎太朗。美人で怖い姉3人。女たちはみな彼に恋をする。けれどいつも鮎太朗が振られてしまう。何もしていないのに包丁で刺されたり、貢がされたりする。彼を慕い続ける可愛い同級生には、どうしても心が惹かれない―。恋は理不尽。恋は不条理。だけど、ひなたを走りたくなるくらいあったかい気持ちになるのは、何故なのだ?恋する心の不思議・普遍・歓び。
主人公の鮎太郎は誰もが見とれるような美男子。どこまでも優しく受身で献身的。でも一緒にいるとなんか少し寂しくなるような…もしかして冷たいんじゃないか?という感じもあって。わかっていそうでなにもわかってない。 「わたしの彼氏」っていうラベルを貼っておかないと、なくなってしまいそうな心もとなさ。
最近の若い男の子にはこういう子いるよね。
多分自分が若いときだったら全然興味を持たなかったタイプだし、この小説も「けっ」と思ったかもしれない。
でも私は嫌いじゃない。登場人物たちも、このかんじも。
面白かった!