マリアビートル

マリアビートル

★★

酒浸りの元殺し屋「木村」。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」「檸檬」。運の悪い殺し屋「七尾」。物騒な奴らを乗せた新幹線は、北を目指し疾走する！　『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。

うーん。相変わらず何を読んでもしっくりこない‥。
さすがに本を読むような状態じゃないんだろうな…。
なら読むなよ！って話もあるけど、こういう時だからこそフィクションの世界に身をゆだねたいとも思うのだ。でもこんな時に本を読んで楽しめるわけがないじゃないか、とも思うのだ。

と言いながら、やはりこの本も、こういうタイミングでなければ、もっと楽しめたかもしれない。
面白いよ。おもしろいんだけど。
人が簡単に死にすぎるのがどうにもこうにも…。

殺し屋の話だから、人が紙切れのようにぺらぺらと死んでいくのは仕方ないのか…。 でも、人格のないような敵役ならまだしも、魅力たーっぷりに描かれていた人が簡単に殺されてしまうと、なんだかなーという気持ちになってしまうなぁ。

そしてこういうもう悪の化身みたいな中学生…いやすぎる。見たくない。たとえ小説の中でも。
というわけで、これはぶぶー。