てのひらたけ
- 作者: 高田侑
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: 単行本
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『あの坂道をのぼれば』―妻子を捨て女と逃げた男の28年ぶりの帰宅。男の思いは、あの日の駅のホームに漂着する。『タンポポの花のように』―廃墟の遊園地で見つかった笑顔の死体。女性が50年待ちつづけていたものは?『走馬灯』―亡くなったはずの父を見かけた。臨終の床で父が口にしていた妄想が現実となって…。切なくも希望に満ちたラストが鮮烈な表題作ほか、3篇を収録。
これはとてもよかった…。 生と死の間は案外近くて、ひょいっと行ってしまうこともあるような気がする。 その間を行き来できるのは家族なのかもしれない。