りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

13番目の物語(上)(下)

13番目の物語 上

13番目の物語 上

13番目の物語 下

13番目の物語 下

古書店で本に埋もれて働く目立たない「わたし」に、一通の手紙が届いた。差出人は、プライベートのすべてが謎に包まれた有名女流作家。手紙は、「わたし」を磁石のようにひきつけて離さなかった。なぜなら、自分についてのすべてを「わたし」に語るというのだ。手紙に導かれた先は、作家が孤独に住まうヨークシャーの屋敷。そこで語られはじめたのは、驚くべき未完の物語だった…。

面白かった!!こういう小説が一番好きなんだー!
物語の中で語られる物語ってもともと大好きなんだけど、この小説の中で語られる物語の魅力的なことったら!物語の魅力がそのまま人間の魅力にもつながっていて、最後まで読んで、一つの人生を生ききったような満足感が。
この本を今まで読まずにいて、今こうして読めたことが、とてもうれしい。ブラボー。