りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

運命のボタン

運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)

運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)

★★★★

訪ねてきた見知らぬ小男は、夫婦に奇妙な申し出をする。届けておいた装置のボタンを押せば、大金を無償でご提供します。そのかわり、世界のどこかで、あなたがたの知らない誰かが死ぬのです。押すも押さないも、それはご自由です…究極の選択を描く表題作をはじめ、短篇の名手ぶりを発揮する13篇を収録。


これは面白い!
表題作はとてもシンプルだけどこわーい。まさか…と思いながら妙に気になってしまう妻と、異常なまでの嫌悪感を示す夫。

なんか怖いもの見たさがついつい…ってすごくリアル。


あと「小犬」も怖かった。犬も母も子も怖い。でも一番怖いのは自分がこの母と同じことをしてしまいそうってところ。