りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

彼女の知らない彼女

彼女の知らない彼女

彼女の知らない彼女

パラレルワールドからやってきた男に、「君は、すごいんだ」って言われた。私には、気付いていない可能性があるんだってさ。金メダルが狙えるくらいの―だから、走ってくれないかって。「私」の影武者として、あっちの世界で。信じてみよう、この人の言葉を。素人だけど、走ってみる。42.195km。2016年、東京オリンピックを目指して。本気を出しもせずに、生きているつもりでいるのはもうやめた。並行世界の「私」のために、私自身のために―。第20回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。

「良かった」でない感想を書くと怒られそうな気がして何も書かずにおこうと思ったんだけど、それはそれで意味ないなぁと思いなおして書くことに。
でもあくまで私個人の感想であって、批評とかそういうつもりはないです。

題名になんか覚えがあって(ドラマ?)読んでみたんだけど、いくら時をめぐる物語が好きな私でも(だからこそ?)、これはいただけないと思った。
あまりに都合が良すぎるっていうか、物語の展開とか文章とかそういうのがあまりに雑に思えた。
なんかドラマの内容をやっつけ1時間ぐらいで文章にしたような印象。なんて言ったら言いすぎか。(言い過ぎです…すすすみません)。

いやこれがもう少し何かが違っていればむしろ勢いがあって良かった、に転ぶのかもしれないけど。
「鳥類学者のファンタジア」を読んだあとだけに、安直さが鼻に付いた小説であった。