りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

たらいまわし本のTB企画第39回 夢見る機械たち


さてさて。今回のたらいまわし本の企画は、奇妙な世界の片隅でのkazuouさんの企画で「夢見る機械たち」です。
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昔から人間は「道具」や「機械」を使って、生身の体では不可能なことを可能にしてきました。日常生活しかり、移動手段しかり。そして物語の中においては、それらは夢や空想を実現する手段としても使われてきたのです。
 今回は『夢見る機械たち』と題して、そんな不思議な「道具」や「機械」を扱った作品を集めてみたいと思います。主要なテーマになっているものでも、印象に残った小道具でもかまいません。漫画やノンフィクションも含めて、いろんな作品を挙げていただきたいです。
 とくにSFやファンタジーにこだわる必要はありませんので、広い意味で「道具」や「機械」がテーマとなっている作品を挙げていただけるといいなあ、と考えています。

さすがkazuouさんらしいマニアックなお題。機械、道具、機械、道具…うーん。

最近読んだ中ではこれ。

驚異の発明家(エンヂニア)の形見函 (海外文学セレクション)

驚異の発明家(エンヂニア)の形見函 (海外文学セレクション)

形見函と王妃の時計 (海外文学セレクション)

形見函と王妃の時計 (海外文学セレクション)

形見函という「ある人間の一生を記録に留めた死の象徴(メメント・モリ)」をめぐる物語。登場人物の生き様そのものが謎と仕掛けに満ちているんだけれど、形見函そのものの精巧さと不思議さが物語の魅力になっています。

それからこれ。

アイの物語

アイの物語

舞台は数世紀後の地球。ヒトは数が少なくなりコロニーの中で暮らし、その代わりに人口のほとんどを占めているのはマシンたち。「語り部」と呼ばれる青年がある日少女型のアンドロイド・アイビスに出会い、彼女の語る物語を聞かされる…。この中には彼女が語った物語が7つ収められています。
機械には人間の心はわからない。そして機械から見れば人間は欠陥だらけの不良品なんだけど、そんな人間を蔑むわけでもなく受け入れていく機械たち。そんな機械と人間の魂が触れ合った瞬間を描いた「詩音が来た日」。これには泣いたなぁ…。

kazuouさんも奇想コレクションから挙げてらっしゃいましたけど、私も奇想コレクションから。

表題作の超兵器「どんがらがん」のすごいこと…。音をたてながらやってくる絵が今も目に浮かびます。

それからこれ。

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)

これに出てくる重度鬱病のロボットが大好き。彼らが乗る宇宙船もとびきりの頭脳と感情を持っていて、はちゃめちゃで楽しい世界が繰り広げられています。

というわけで私は今回は4冊。
アップしたあとで「あ、あれも!」と思い出したら追加するかもしれません〜。