
- 作者: テッド・チャン,浅倉久志・他
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2003/09/30
- メディア: 文庫
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これも題名からヒューマンな小説なのかと思っていたらSFでした…。
最近なんでこういう失敗が多いかというと、このごろの私の本の読み方は、好きな翻訳本紹介サイトで星がたくさんついていたり年間ベストに挙げられている本を、図書館のネット予約で借りているからなのだ。ネタバレが嫌だから星だけ見て中身は極力見ないようにしてるから、本が届くまでいったいどういう種類の物語なのかわからない、というわけ。なかなかデンジャラスだけどそれがまた楽しいんだ〜。
で、これは短編集なんだけど、この中の「理解」という小説に覚えがあって、内容が内容なだけに、ええええ?なんで私この本を読むのは確かに初めてなはずなのにこの話は知ってるの?もしかして私もこの物語の主人公のように何らかの原因でものすごい理解力がついてしまっているのか?と思ったら、「90年代SF傑作集」で読んだんだった…。理解力が深まったのではなく、記憶力が薄まっているだけだったよ…。
奇想コレクションは好きだけど、SFはやっぱり苦手だなぁ…。明らかに理系の人の書いた小説って感じなんだよなぁ、どの話も。興味の方向とか思考回路が基本的に違う気がするわ…。特に今職場で理系に囲まれて理系アレルギーになっている私にはきびちい…。なんで楽しみで読んでる本まで理系に振り回されなきゃいけないんだよ!…みたいな。
でも表題作は良かった。とっても良かった。泣けるSF…いやまさに…。これは傑作…。でも何もSFじゃなくても良かったのでは…と思ってしまう私は、おそらくテッドチャンを読む資格はないのかも。