りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

灰色の輝ける贈り物

灰色の輝ける贈り物 (新潮クレスト・ブックス)

灰色の輝ける贈り物 (新潮クレスト・ブックス)

★★★★

「彼方なる歌に耳を澄ませよ」が本当に良かったから、翻訳されている本は全部読もうと決めていたアリステア・マクラウドの短編集。
裏表紙に大きな字で書いてある「家族をおもって生きてゆく」この言葉が本当にぴったりだなぁ。

お互いを想い合いながらも離れていく親子。過酷な暮らしの中ですれ違っていく夫婦。自然の厳しさや過酷な労働のつらさや美しさ。

淡々とした文章なんだけど、時々胸に突き刺さるような文があって‥本当に素晴らしい作家だなぁと思う。