りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

奇術師

★★★★
本から遠ざかっていた時に、本屋でこの本を見つけて、胸が高鳴った。 「もともとはSF作家だが、最近はSFと幻想小説の境界線上にある作品を発表している」と帯に書いてあって、迷わず買ったよ。

なんといっても「魔法」は私の中でも5本の指に入るくらい好きな作品だから。

生涯ライバル関係にあった二人の奇術師を描いたこの作品。プリーストだからなんでもありだよなぁと思うと、いったいどういう結末が待っているのだろうと、わくわくしながら読んだよ。

私がこの人の作品を好きなのは、奇想天外なストーリーでも、登場人物たちの行動や心の動きに共感をもてる部分が多いからだと思う。