りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

コーンワルの夏

コーンワルの夏

コーンワルの夏

★★★
ローラは15歳年上のアレクと結婚してまだ1年に満たない。手術をしてその療養に、夫アレクの叔父夫婦の住むコーンワルで一夏を過ごす。地上の楽園のようなその屋敷で、人の優しさと悪意が渦巻いていて…という物語。

大草原の小さな家のような?赤毛のアンのような?なんかそういう牧歌的でロマンチックなムードの漂う小説なのだ。

出てくる人も善悪がわりとはっきりしていて、優しい人はあくまでも優しく、そうでない人は「何を考えているのかわからない存在」として描かれているような気がする。そういう意味では安心して読める小説なのかもしれない。

イギリスの田舎の情景やこの雰囲気。決して嫌いではないので他の作品も読んでみるつもり。