りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

四十回のまばたき

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)

四十回のまばたき (幻冬舎文庫)

★★★★

売れない翻訳家圭司は、広告代理店に勤める玲子とほどほどに幸せな結婚生活を送っていた。
玲子の妹耀子は、冬眠してしまうという病気を持っていて、毎年秋〜冬には彼らの家に一緒に住んでいる。

ある日妻玲子が交通事故で急死する。
そしてその事故がきっかけで、妻が2年にわたって不倫していたことが明らかになるのだ…。

「幼子われらに生まれ」より、私はこちらのほうが好きだな。

感情を表に出すのが苦手で、怒るのも笑うのも泣くのもへたくそな圭司が、読んでいるうちにどんどん好きになってくる。

泣かせる一歩手前でひゅっとひくような、重松ワールド。私は好きだなー。