りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

シェフとギャルソン,リストランテの夜

シェフとギャルソン,リストランテの夜

シェフとギャルソン,リストランテの夜

★★★★

1950年代のアメリカ、イタリア人兄弟が経営する小さなレストランは閑古鳥が鳴いていた。職人肌の兄プリモはプライドが高く、お客になじまない。新天地での成功を夢見る弟セコンドは一夜限りの大晩餐会を計画するが…。

これ、映画が観たかったのだが、ビデオ屋さんで見つけられず、先に図書館で本を見つけてしまったので、本で読むことにした。

アメリカでイタリアレストランを開いたイタリア人の兄弟のお話。店は流行らず、借金の返済期限も迫り四苦八苦するギャルソンの弟と、自分のスタイルを守ろうとするシェフの兄。
弟は、ライバル店の店長に頭を下げ著名なジャズシンガーを店に招いてパーティを開き、なんとか起死回生をはかろうとするが‥。

たしかにこれ、映画で観たかったなあ。全体に小粋な雰囲気が漂い、そしてなにより料理シーン‥さぞや見事で、おいしそうだったんだろうなあ。
小説の中に、いくつものレシピがはさまっている。これがどれもこれもおいしそう〜。
物語のクライマックスは、兄が作ったコース料理が次々と披露される。読んでいて、おなかがぐうぐう鳴ってしまう。

読み終わったら、おいしいイタリア料理が食べたくてたまらなくなっていた。