りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

緑太・市童 二人会

1/15(水)、らくごカフェで行われた「緑太・市童 二人会」に行ってきた。
 
・ 緑太&市童 落語ラップ「七段目」
・ 緑太&市童 トーク
・ 緑太「たけのこ」
・ 市童 「四段目」
~仲入り~
・ 市童 「洒落小町」
・ 緑太「締め込み」
 
 
緑太さん&市童さん  落語ラップ「七段目」 &トーク
前から来てみたい、そして聞いてみたいと思っていたお二人の落語ラップ。
今回は映像が間に合わなかった?ということで、映像は歌舞伎で歌&歌詞が流れるパターン。
いやこれすごい。すごいうまい。素人のラップってとかく聞いていて恥ずかしいけど、それがない。
ものすごい言葉選びがうまいんだな。韻も踏んでるしちょっと笑えるしハイセンス!
ご本人たちは今回は不本意な出来だったらしく「だめっす」「いやもうだめ」と途中で出てきて「無理でした」「七段目。無理」とおっしゃってたけど、なんのなんの。
 
というわけでトークに突入。
いやこれがもうめちゃくちゃ面白くて。
でもこれはみんな書かない方がいいね、という内容。
ぶっちゃけ話、最高に面白かった!
 
緑太さん「たけのこ」
武家様がとても武士らしい…背中がピンとしている感じ。それでいて洒落もわかる、っていうのがとてもチャーミング。
うひゃー。なんか緑太さんの落語、しゅっとしてはる。いい!
 
市童さん「四段目」
旦那にあれこれ問い詰められて一生懸命ほんとらしくうそをつくんだけど、それがなんかとても子どもらしくてかわいい。
市童さんって永遠の定吉感あるなぁ。純粋。
怒っていた旦那が定吉が蔵の中で刀を出して…とお清さんから聞かされて、番頭に「なんで間に入らなかったんだ!」とか「夕飯を持って行ってやらなかったんだ!」と怒るのも、旦那の人柄の良さが出ていて好きだな。
たっぷりの「四段目」楽しかった。
 
市童さん「洒落小町」
初めて聴く噺。
口から生まれたような女房が大家さんに呼び止められて世間話。
最近亭主はどうしてる?と聞かれて、亭主が浮気をしていた!ということをしゃべるんだけど、この女房、口から先に生まれたような女性でべらべらべらべらよくしゃべる。人の話も混ぜ返す。
そんな女房に大家さんが「それじゃ旦那が浮気するのも無理はない」と言って、亭主が家に帰ってきたくなるように歌を詠めとか言うんだけど、彼女にはまるで通じない。
だったら言われたことを洒落で返したらどうだ?面白くて亭主も喜ぶだろう。
洒落なら得意です、と大家さんの言うことにいちいち洒落で返すんだけど、これがもうすごくばかばかしい。
このおしゃべり女房がいかにもこうパーパーしていて悪気がなくて口が悪くて察しが悪くて…それが市童さんにはまっていてめちゃくちゃ面白い。
もう笑いっぱなし。楽しかった~!
 
緑太さん「締め込み」
きりっとした「締め込み」。
なんだろ。テンポかな、声の出し方なのかな。きりっとしてるとかしゅっとしてはるとかそういう風にしか表現できないんだけど、いいな。
 
とても楽しかった。2人のタイプが違っているのもいい。また行きたい。