りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

今宵、ちゃんとやる二人

12/27(金)、江戸東京博物館で行われた「今宵、ちゃんとやる二人」に行ってきた。

・り助「桃太郎」
・小燕枝「親子酒」
・アサダ二世 マジック
・小燕枝「二番煎じ」
~仲入り~
・アサダニセモノ&アサダ二世 マジック
・小燕枝「芝浜」

り助さん「桃太郎」
お姉さんのお化粧の小噺で爆笑。お姉さん…迫力ある(笑)。
そして聞き飽きた「桃太郎」がひっくり返るほど面白くて大笑い。
「あるところに」
「あるところってどこ?住所は?」
「住所はねぇ」
「そんなわけないでしょ。どこにでも番地はあるよ。そうじゃなきゃ郵便も届かないよ」
「うるせぇなぁ。…あるところは…調布だ」


「じじいとばばぁが二人で川へ洗濯へ行きました」
「え?二人で川に?」
「そうだよ。仲がいいんだよ、このじじいとばばぁは」
「おじいさんは山…山でしょ?」
「そうだよ。山だよ。早く教えろ。黙って聞け!」

なんか笑わせてやろうとかお客の反応は?とかいうのを気にするような感じは全くないのに全然普通じゃない「桃太郎」で度肝を抜かれた。笑った笑った。


小燕枝師匠「親子酒」
おかみさんにお酒を勧めて飲ませちゃう、って初めて見た。しかもおかみさんが結構いい飲みっぷり。まくらで話していた小燕枝師匠のおかみさんを思い出して、ふふふっと笑いが。
飲みながら旦那があれこれ語るのがなんか楽しい。自由な「親子酒」。楽しい!


アサダ二世先生 マジック
上手なマジックをふわっとやるのと、わざとできないところを見せて笑いを誘うののバランスが絶妙だなぁ。
かっこよかった。


小燕枝師匠「二番煎じ」
夜回りの場面の芸の多彩さにうっとり。
浪曲もおかしかったなぁ。
そして宴会の場面はお酒おいしそう、しし鍋おいしそう、見ているこちらも徐々に体が温まってくる感じ。
楽しいーーー。
でも高座の最中に、後ろの方で子どもが出たり入ったりおしゃべりしたり、途中で携帯が鳴って全然止めてくれなかったのが、ちょっと残念だったな。


アサダニセモノ師匠&アサダ二世先生 マジック
小燕枝師匠はマジックを相当やりこんでる感があって笑ってしまった。芸がきれい!
そして途中で本人登場っぽく出てきたアサダ二世先生とのやりとりもおかしかった。


小燕枝師匠「芝浜」
この「芝浜」にはびっくりしたなぁ、もう。でもいいなぁ。すごくいいなぁ。なんか「芝浜」っていうともうあれでしょ、みたいな「お約束」をころっと裏切る遊び心がたまらない。最高だったー。
そして仲入りの時に携帯とおしゃべりの注意があったけど、鳴らしたりおしゃべりする人ってそもそもこういう注意を聞かないんだよね…そこは残念だったな。寄席ならまだあきらめもつくけど、せっかくのこんなにいい「芝浜」で…ホールの会で…うーん。

それにしても小燕枝師匠がたっぷり三席で、アサダ二世先生もマジックたっぷりって…ちゃんとやりすぎだったのでは?という凄い会だった。