りつこの読書と落語メモ

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赤い髪の女

 

赤い髪の女

赤い髪の女

 

★★★★★

ある晩、父が失踪した。少年ジェムは、金を稼ぐために井戸掘りの親方に弟子入りする。厳しくも温かい親方に父の姿を重ねていたころ、1人の女に出会う。移動劇団の赤い髪をした女優だ。ひと目で心を奪われたジェムは、親方の言いつけを破って彼女の元へ向かった。その選択が彼の人生を幾度も揺り動かすことになるとはまだ知らずに。父と子、運命の女、裏切られた男…。いくつもの物語が交差するイスタンブルで新たな悲劇が生まれる。ノーベル文学賞作家の傑作長篇。 

久しぶりに読んだパムク。
繰り返される子殺しと父親殺しの神話に導かれるように主人公ジェムの人生はすすんでいく。

第一部と二部の前半を読んだときはパムクにしてはおとなしめ?観念的な作品なのかなと思ったのだが、三部まで読んでおおおっとなる。
信頼できない語り手…。父子殺しにとりつかれていたのは果たして誰だったのか。

表紙の赤い髪の女が目に焼き付いて離れない。面白かった。