りつこの読書と落語メモ

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熱帯

 

熱帯

熱帯

 

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汝にかかわりなきことを語るなかれ――。そんな謎めいた警句から始まる一冊の本『熱帯』。
この本に惹かれ、探し求める作家の森見登美彦氏はある日、奇妙な催し「沈黙読書会」でこの本の秘密を知る女性と出会う。そこで彼女が口にしたセリフ「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」、この言葉の真意とは?
秘密を解き明かすべく集結した「学団」メンバーに神出鬼没の古本屋台「暴夜書房」、鍵を握る飴色のカードボックスと「部屋の中の部屋」……。
幻の本をめぐる冒険はいつしか妄想の大海原を駆けめぐり、謎の源流へ! 

 千一夜物語、物語の中の物語、繰り返しながら少しずつ変化していく世界…と、私の好きな要素がぎゅっと詰まった小説だった。

現実と空想の世界がらせん状になってぐるぐるぐるぐる繰り返す。
理屈が通らなくても矛盾しててもなんでも。こういうこと、あるよね?いや、ないか。でもあってほしい。そして私もこのループの中に組み込まれたい。熱帯の世界に入って行きたい。

とっても面白かった。死ぬほど好みだった。最高。