りつこの読書と落語メモ

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レス

 

レス

レス

 

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50歳の誕生日目前の売れない作家アーサー・レス。彼のもとに、9年間付き合った元恋人の結婚式への招待状が届く。レスは思う。どうやったら式から逃れられる?出席を断る口実に、レスは世界中の文学イベントを回る旅に出かけることを思いつく。ニューヨーク、ベルリン、パリ、モロッコ、そして京都へ。様々な出会いがありながらも、レスが思い出すのは元恋人のことばかり…。“ニューヨーク・タイムズ”“ワシントン・ポスト”“サンフランシスコ・クロニクル”各紙の年間ベストブックに選出された感動のラブストーリー。ピュリッツァー賞(文学部門)受賞作! 

 ゲイで売れない作家のレスが9年暮らした恋人にフラれて傷心の世界一周旅行に出かける。
最初はイギリスのユーモア小説のようなわざとらしいどたばたコメディなのかと警戒したけれどそんなことはなかった。

心優しく繊細だけど頑固でピュアな主人公のレス、読み進めるにつれ好きにならずにはいられない。
行く先々で恋人と過ごした日々を思い出し自分の作家としての在りようを考え出会った人と心を通わせ自分の孤独を噛みしめる。

中年を過ぎてこの先どう生きていくのかどう死んでいくのかということをユーモアと悲哀を込めて描かれている。
とてもよかった!