りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

赤坂雲助の会

10/1(火)、赤坂会館で行われた「赤坂雲助の会」に行ってきた。

・市朗「のめる」
・馬久「猫怪談」
・雲助「鹿政談」
~仲入り~
・雲助「五人廻し」


馬久さん「猫怪談」
めったに聞けない噺を聞かせてもらえるともうそれだけで嬉しくなっちゃうんだけど、しかもとても面白かった。

バカだけど自分を育ててくれた血のつながらないおとっつぁんを慕ってる与太郎。息をしていないことに気づきながらも死んだということを認めずに「めんどくさがってる」と言い張る。
棺桶を担ぐことになった月番さんがものすごい怖がりでびくびくしているのがおかしい。

死骸がぴくぴくしたり動きだしたり…のところは不気味さもあるけど、「おとっつぁん!」と喜ぶ与太郎との対比が楽しい。
与太郎がじんわりかわいくて楽しかった~。


雲助師匠「鹿政談」
雲助師匠の「鹿政談」は初めて聞いたかもしれない。
犬と間違って鹿を殺してしまったことに気づいた店の者たちがどうにかして生き返らそうと水をやったり薬をやったり…心臓マッサージにさらに思わぬ単語が飛び出して大笑い!雲助師匠って時々そういう茶目っ気を見せてくれてたまらない~。

お奉行様が穏やかに話しているのに威厳があって厳格さがにじみ出ている。
それだけに与平をどうにかして無罪にしてやろうとまるで表には出さないのにあれこれ言い募ってくれることが凄いことなんだな、と感じる。

鹿守役が「犬を鹿に見間違うはずがない」と言った時のお奉行様の迫力にスカっとする。かっこいい~!
沢山笑って優しさにじわーっときてよかったー。


雲助師匠「五人廻し」
実際に出てくる男たちは6人。喜瀬川花魁は最後まで出てこず。
男たちがそれぞれキャラが立っていて楽しい楽しい。
特に「〇〇でげしょ」というなよなよした男の色っぽさと気持ち悪さがたまらなくおかしくて笑いっぱなし。
田舎者がめちゃくちゃなまりながら「おらぁ神田の生まれだ」 にも笑うし、固い言葉を駆使して買った女が来ない悲哀を言い募るのもおかしい。

めちゃくちゃ楽しい五人廻しだった。笑った笑った。