りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

池袋演芸場8月下席昼の部

8/27(火)、池袋演芸場8月下席昼の部に行ってきた。
予定があったので仲入りまで。

・与いち「やかん」
・まめ平「真田小僧
・さん助「馬の田楽」
・吉窓「近日息子」
・二楽 紙切り
・志ん橋「のめる」
・扇辰「茄子娘」


さん助師匠「馬の田楽」
おおお。この浅い出番で「馬の田楽」。
田舎の馬子の本領発揮や!と嬉しくなる。
笑いどころの少ない噺だけどさん助師匠の「馬の田楽」はのんびりした田舎の光景が浮かんでくるから好きだなー。
耳の遠いおばあさん、何も聞こえてないのに「お前さんの好きな里芋の煮っころがしは今日は売れちまってねぇんだ」がかわいい。
この噺に色気やギャグはいらないなぁ。
おじいさんたちを気持ちよ~く眠らせてた(笑)。


吉窓師匠「近日息子」
とっても面白かった!
小噺も結構しっかりやったあとの「近日息子」だったけどそんなにたっぷり時間がかかった感じでもない。なんでや?
軽くて明るくて楽しかった~。笑った笑った。


二楽師匠 紙切り
カネゴン」の注文に。
SNSの影響でウルトラマン関係のご注文が増えたんですよ。ありがたいんですけどね。この間私と間違えて正楽師匠に”バルタン星人”を注文したお客様がいらっしゃってねぇ。正楽師匠、すごーーく嫌な顔をしながら切ってたそうですよ」に笑った。
紙切り」のお題にはさみと紙を持ったカミキリムシ。これがなんと立体。
「他の寄席だと後ろのお客様に見えないからやらないんですけど、池袋は最後尾でも見えますからね」とのこと。
スペシャルな紙切りが見られて嬉しかった!!
切りながら話していた「がちゃがちゃの大人買い」の話もとってもおかしかった。


志ん橋師匠「のめる」
こんな噺がこんなに面白い。
どうにかして「つまらねぇ」と言わせようとご隠居に相談に行く男のかわいらしいこと。
表情が豊かで間が絶妙で楽しい楽しい。大好きだ。


扇辰師匠「茄子娘」
出てくるなり「志ん橋師匠、いいですねぇー。もうたまらないでしょ。のめるなんて…あんなどうでもいい噺がなんであんなに面白いのか。最高です」。
「のめる」「だくだく」「熊の皮」…若手はたいてい志ん橋師匠に教わってるんですよ。でも教わった通りにやってもあんなふうに面白くならないんですねぇ。

…わーー。そういう話を聞けるとすごくうれしくなっちゃうなぁ。
そんなまくらから「茄子娘」。
好きだなぁこの噺。夏らしくて不思議でかわいくてバカバカしくて。
蚊帳の中で茄子娘と…の部分は「今日はお子さんもいらっしゃるので手短に」。
楽しかった!