りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

小満ん夜会

8/2(金)、日本橋教育会館で行われた「小満ん夜会」に行ってきた。

・朝七「たらちね」
小満ん「応挙の幽霊」
・龍志「小言幸兵衛」
~仲入り~
小満ん「大山詣り

 

朝七さん「たらちね」
わーい、朝七さん。前座が朝七さんだとものすごい得した気分。
うまくてきれいというだけじゃなくて、ちょっとハズした面白さみたいのがあって大好き。
新妻が言葉が丁寧というだけじゃなくて絢爛豪華さがにじみ出てるのがおかしい。
そして新妻を置いてすぐに帰っちゃう大家さんの「じゃね!」の意外な軽さ。
楽しい~。

 

小満ん師匠「応挙の幽霊」
大好きな噺を大好きな師匠で聞けるヨロコビ。
小満ん師匠の「応挙の幽霊」は道具屋さんがほんとに洒脱でのんびりしてて商売っ気がなくてチャーミング。
あれこれ蘊蓄を繰り広げながら一人で飲んでるところも楽しいし、出てきた幽霊がお酒好きでウィスキーを「ワンスモア」と何度も催促するのも楽しい。
もうずっとこの二人の飲んでるところを見ていたいと思うような、のんびりした贅沢な時間。
すーてーきーー。
どなたかのブログで読んでずっと見たいと思っていた小満ん師匠の「応挙の幽霊」を見られて大満足。


龍志師匠「小言幸兵衛」
ゲストが龍志師匠っていうのがめちゃくちゃうれしい。かっこいい師匠だよなぁ。
私は面食いじゃないけど、好きなタイプの顔というのがあって、龍志師匠は本当に好みで、数少ない顔から好きになった噺家さん。
またこのこざっぱりした人柄といかにも噺家さんらしい佇まいがほんとにかっこいい。

龍志師匠は「小言幸兵衛」率が高くて、できれば違う噺が聞きたかった!
でも言いっぱなしの小言も神経質な感じが全然なくてただ言いたくてぱーぱー言ってるだけというのが伝わってくるので、嫌な感じは全くしない。

サゲもばかばかしくてとても楽しかった。


小満ん師匠「大山詣り
決め式は先達さんが言い出すのではなく、若い連中の方から言い出す、というのは初めて聞いた。
でもたしかにこれだと後味の悪さが少ないかも。自分たちから言い出して、自分たちもそうされる覚悟があったっていうことだから。

それにしても自分が坊主にされたとわかった途端、すぐに籠を呼ぶあたり…くまさんも頭の展開が早いというかなんというか。
「自分のところのかみさんだけしっかり黒髪を残してやがる!」には笑った。