りつこの読書と落語メモ

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とめどなく囁く

 

とめどなく囁く

とめどなく囁く

 

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塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った。もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。 

面白かった!夢中になって読んで、後半は読み始めたら眠れなくなって結局1時半過ぎまでかかって読み終えた。

展開も読めなかったし、なによりも主人公・早樹の心の動きがリアルで彼女の息遣いに耳をすませるようにドキドキしながら読んだ。

自分自身のことだってよくわからないのだから友だちや家族、夫、またその家族のことがわからないのも無理はないのかもしれない。
心が通い合っていたと思っていても見えていないことってあるんだな。

それにしても信頼や愛情、安定した生活のうつろいやすさよ。

結局、起こした事件そのものよりも、人の心がミステリーなのだなぁ…。