りつこの読書と落語メモ

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夜が暗いとはかぎらない

 

夜が暗いとはかぎらない

夜が暗いとはかぎらない

 

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奇跡が起きなくても、人生は続いていくから。
『大人は泣かないと思っていた』で話題沸騰の著者が贈る感動作!

大阪市近郊にある暁町。閉店が決まった「あかつきマーケット」のマスコット・あかつきんが突然失踪した。かと思いきや、町のあちこちに出没し、人助けをしているという。いったいなぜ――? さまざまな葛藤を抱えながら今日も頑張る人たちに寄りそう、心にやさしい明かりをともす13の物語。

とてもよかった。読んでいて何度か泣いてしまった。

あかつきマーケットのマスコット・あかつきんを軸に商店街の近くで生きる人たちを描いた連作短編。

親からかけられ続けた呪いの言葉。黙って見つめるまなざしの優しさ。自分が発していた無言のメッセージで相手を縛ること。誰かを好きになること。好きになられること。

職場や学校や家庭の中で孤立をしたり誰かの一言に救われたり傷つけられたり助けられたりしながら毎日を生きている。
ドラマのような奇跡は起きなくても一歩だけ前に進めたら真っ暗に見えた夜にも光が射すのかもしれない。ラストもとてもよかった。大好きだ。