りつこの読書と落語メモ

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玉川太福 ”男はつらいよ 全作浪曲化に挑戦” 第6回

5/20(月)、日本橋社会教育会館で行われた「玉川太福 ”男はつらいよ 全作浪曲化に挑戦” 第6回」に行ってきた。

・太福・みね子「男はつらいよ 第一作」(大西信行作) 
~仲入り~
・太福・みね子「男はつらいよ 第十作・寅次郎夢枕」

太福さん「男はつらいよ 第一作」(大西信行作)
最近、地方のお仕事もいただけるようになって飛行機に乗る機会が増えたという太福さん。
飛行機好きの噺家の方たちから「マイル貯めたらいいよ」とアドバイスをいただき、貯めようとしているところ…。まだ貯めれてません。ちょっと難しくて…。
昨日も飛行機で帰って来たんですけど、飛行機って非日常ですよね。何がと言えばCAさん。いいですよね。見ていてもいいんですから。合法的に見ていられるっていう幸せ…。

…太福さんがそう言うと、みね子師匠が「え?なに言い出すの?」とちょっと驚いた顔をしてから、ぷっと吹き出したのがすごくかわいい…。

ちょっと引くぐらい…男子中学生みたいなのがもう最高だな、太福さん。
またそういう話を聞きながらみね子師匠がちょこっと眉を上げて、ぷぷっと微笑むのがたまらなくかわいらしいし、この二人の関係がとても素敵で、ほんとにいいなぁと思ってしまった。

寅さんをやるのは、中高校生の時に女の子と口もきけなかった、そういう人間じゃなきゃだめ。
そういう意味では僕にはその資格ありです。
そんなまくらから「男はつらいよ 第一作」。これは太福さんが作ったわけではなく、寅さん映画が流行っていたころに浪曲化されたものとのこと。まさに寅さん登場の回だ。

寅さんが20年ぶりに柴又に帰って来たところから。
寅さんが御前様に気が付いてぺこぺこと丁重に挨拶するところで、ああっ笠智衆だ!と思い出した。
私は子どもの頃、よくおばあちゃんと二人で寅さんの映画を見に行ったものだった…(遠い目)。
御前様の娘・冬子に久しぶりに再会し美しくなっていたことに感激し恋心を抱く。この再会の場面で冬子が「あら、寅ちゃん。ひさしぶりね。はい、飴あげる。」と言ったのがもう最高で大笑い!このセンスったら。
さくらの夫の前田吟が妙にしっくりきていたり、たこ社長がちょっと自信なさげだったりするのも面白い。
わーーー、寅さんと浪曲ってすごい相性がいいんだなぁ。楽しかった。

太福さん「男はつらいよ 第十作・寅次郎夢枕」
第十作はちょっと普段とは違うパターンで異色です、と太福さん。マドンナは八千草薫さん。

柴又に帰って来た寅さん。歓迎してくれるはずのおばさんやさくらの様子がおかしいと思っていると、実は二階には御前様の親戚で大学助教授の岡倉が居候していると聞かされる。
気を悪くした寅さんが出ていこうとすると、そこで幼馴染の千代にばったり出会う。
離婚して柴又に戻ってきて美容院をしている千代に会った寅さんはそのまま柴又に残ることにする。

離れ離れになった子供に会わせてもらえない寂しさを語る千代を慰めて元気を出させようとする寅さんに、千代は徐々に心を寄せるようになる。
また美しい千代に岡倉が片思いし、それを知った寅さんは岡倉を応援する。

千代と二人で出かけた帰り道、千代の想いを知った寅さんは…。

聞いていて思い出した。
私はこの第十話を見て、寅さんのことが大好きになったんだった。
いつも勝手に片思いをして玉砕する寅さんが、初めて相手から思われていることを知ったときの不器用さ、やさしさ…。

それが太福さんにとても合っていて、思わず涙涙。
うおおーーー、いいーーー。
かっこいいところとばかばかしいところのさじ加減も絶妙でほんとに素敵だった。
太福さんの男はつらいよシリーズ、もっと見たくなったぞー。