りつこの読書と落語メモ

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償いの雪が降る

 

償いの雪が降る (創元推理文庫)

償いの雪が降る (創元推理文庫)

 

 ★★★★

授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。話を聴いてジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始めるが…。バリー賞など三冠の鮮烈なデビュー作! 

 主人公ジョーは父親は誰かわからず母親はアル中、弟は自閉症。バイトで貯めたお金で大学に入り家を飛び出したものの、バイトに追われ家族からも逃げられず何もかもが八方塞がり。課題のために訪れたケアハウスでカールという死刑囚に出逢い彼の話を聞いて伝記を書くことに。

とにかく主人公のジョーが魅力的で読んでいて応援せずにはいられない。そのためミステリーじゃなくて青春小説としても読める。

逃げないジョーがほんとに素敵。ちょっと都合がよいのではなところもあるけど、それはそれ。面白かった。

続編も出るといいなぁ。