りつこの読書と落語メモ

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種の起源

 

種の起源 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

種の起源 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

 

 ★★★★

25歳の法学部生ユジンはその朝血の匂いで目覚めた。すぐに外泊中の義兄から電話があり「夜中に母のジウォンから着信があったようだが、家の様子は大丈夫か?」と尋ねられる。自分が全身血だらけなのに気づいたユジンは床の赤い足跡をたどり、階段の下に広がる血の池に母の死体を発見する…時々発作で記憶障害が起きる彼には前夜の記憶がない。母が自分の名前を呼ぶ声だけはかすかに覚えているが…母を殺したのは自分なのか?己の記憶をたどり真実を探る緊迫の三日間。韓国ベストセラー作家のサイコミステリ。 

ポケミスで韓国作家でこのタイトル。いったいどんな話なのかと思ったら…。

ある朝、血のにおいで目が覚め、いつもの癲癇の発作が起きたのか?と思うユジン。
昨夜の記憶がないまま部屋を出るとそこには血塗れの母の死体。いったい何が起きたのか、記憶のない間に自分が何をしたのか、真実を知りたいと母の日記を読み自分の行動を思い出していくうちに…。

読んでいて「少年は残酷な弓を射る」を思い出した。あれは母親の語りでこちらは本人。あのときは本人の視点からの物語を読んでその本当の意味を知りたいと思ったが、本人にも分からないのかもしれない。

しかし生まれてきた時から邪悪などということがあるのだろうか。
彼がされたこと、彼がしたこと、何をとっても救いがない。