りつこの読書と落語メモ

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蒼猫のいる家

 

蒼猫のいる家 (新潮文庫)

蒼猫のいる家 (新潮文庫)

 

 ★★★

家庭で居場所を失ったキャリアウーマンが年下の男と出会って……。意外な成り行きに大人の孤独がにじむ表題作の他、未体験の快感と美容効果を保証する、謎の無脊椎動物が巻き起こす騒動を描く「ヒーラー」、借金まみれのカメラマンが、山奥で雌犬の〝ヒモ〟となる「クラウディア」など。濃厚な物語世界に、動物たちの凛々しさや人間の愚かさを凝縮した絶品の五篇。『となりのセレブたち』改題。 

久しぶりに読んだ篠田節子。ぞわぞわとくる話が多くて、こういう作風だったっけ?とちょっと戸惑ったのだが、そういえばあんまり短篇は読んだことがなかったかもしれない。

表題作、私には相当痛い。「ヒーラー」「人格再編」もリアルだ。近い未来、ほんとにこういうことが起きても不思議じゃない。こういう方向に流れそうな今の日本…私たち…。「クラウディア」はここにおさめられているなかでは一番ぶっとんでた印象。

面白かったけど好きかどうかといえば微妙。今度は長編を読んでみたい。