りつこの読書と落語メモ

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柳家さん喬一門会 昼の部

3/31(日)、鈴本演芸場で行われた「柳家さん喬一門会 昼の部」に行ってきた。

・小はだ「転失気」
・小んぶ「安兵衛狐」
・喬の字「片棒(真打披露編)」
・小平太「粗忽長屋
・さん喬 踊り
・左龍「崇徳院
~仲入り~
・小傳次「犬の目」&バイオリン
・さん助「手紙無筆」
・ダーク広和&小平太 マジック
・さん喬「寝床」


小んぶさん「安兵衛狐」
この間地方の落語会に行って、私の最高記録を更新しました。6回です。6回。
高座中に携帯が鳴った回数です。
1,2回はたいてい鳴るんで驚きはしないんです。
私が落語に入る前に今みたいに無駄っぱなしをしていましたらね、鳴ったんです。携帯が大きな音で。しかも鳴らしたお客様が何もしないので、どういうことになるかというと…電話をかけてる相手が諦めるまで鳴り続けるんです。
小さな会場に30名ぐらいのお客様がぎっちり入ってましてね。50代ぐらいの女性が一番後ろの席に座っていて明らかその人の携帯なんですね。思わず私が「大丈夫ですか」と聞いたらその女性「大丈夫です」と答えましたけど。大丈夫じゃないです。
その後、花火がパンパンあがるみたいに他のお客さんの携帯もなりましてね…。
そして舞台の上に七夕飾りがしてあったんですが、おそらく短冊が少なくて寂しいと思ったんでしょうね。主催の方がバルーンアートを飾ってたんですけど、これがパン!!と割れまして。
私、そこにバルーンアートがあることを知らなかったものですから、「撃たれた」と思いましてね。あれ?でも血は出てないぞと思っているとまたパン!
落語って上下切って喋りますからどうしてもあの音の正体が気になってぐいっと頭を傾けて七夕飾りを見て「ああ、風船か」とほっとしたんですけどね。私目がいいんで短冊の文字も見えまして、たまたま見えたのが「静かに暮らしたい」。

…ぶわはははは!!!小んぶさん、最高。
お客さんにもどっかんどっかんウケてて、小んぶさんファンとしたらほんとに嬉しかったよー。
そんなまくらから「安兵衛狐」。
どことなくやっぱりおかしな小んぶさんの「安兵衛狐」。
なんかふわっとハズすところがあってそこでもお客さんがどっとウケていて、嬉しかったー。
そうなんだよー小んぶさんヘンなんだよ。おもしろいんだよ。わーー。


喬の字さん「片棒(真打披露編)」
自分は小平太師匠の真打披露目の時番頭を務めてつつがなくこなした。
今回自分が真打になるにあたって誰に番頭をやってもらおう。普通は自分より1つ下の後輩にやってもらうんだけど、何もそれにこだわらなくてもいい。うちの一門には小太郎、小んぶ、やなぎと3にんの後輩がいる。このうちだれに番頭をやってもらえばいいだろう?先輩に相談すると「じゃお試しになったらいかがです?」。
というわけで、「片棒」の真打披露目編。
最初に呼ばれた小太郎さんはパーティをやたらと盛大にやろうと言う。
二番目の小んぶさんは披露興行の方に力を入れるために、やたらと楽屋見舞いを豪華に。
三番目はやなぎさん…。
なかなかにブラックでおかしかった。せっかくなら二番目が「豪華」じゃなく、祭りっぽい展開だったらもっとよかったかな。
それにしても一門会でこういう噺をしてしまえる(「パーティではうちの師匠が頼まなくてもくさい挨拶をしてくれるはず」)んだから、自由なのね…この一門って。

小平太師匠「粗忽長屋
微妙な空気をなんのまくらもなしに普通に「粗忽長屋」をやって、いい空気にかえたのはさすが。
いいなぁ、小平太師匠。
余計なものは何も入ってないけどちゃんと面白い。


さん助師匠「手紙無筆」
前方のバイオリンで微妙な空気になった中の登場。
「な、なんですか、この空気は」。
…そうだよー。相当つらいよー。がんばれー。
フォローしたかったのか、自分も踊りを習っている時に、市馬師匠の会に呼ばれて踊ったときの話を。
そこまでするなら「虫のうごめき」と言われ「二度と踊るな」と言われたところまで話さないと!
「手紙無筆」前半は面白かったんだけど、後半失速した感じ。そうなるとどんどん動揺してわやわやに。
ガンバレー。


さん喬師匠「寝床」
最近のさん喬師匠の「寝床」は、大旦那のえづきのような声鳴らしが激しい爆笑編。
サゲも定吉の号泣ではなく、おっかさんの代わりに来た息子の義太夫語りで。
とっちらかった空気をぎゅっと凝縮する技が見事だったなぁ。