りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

リリア寄席

2/15(金)、川口総合文化センター リリア メインホールでおおなわれた「リリア寄席」に行ってきた。

・小ごと「たらちね」
喬太郎「ハワイの雪」
~仲入り~
小三治「お化け長屋」


小三治師匠「お化け長屋」
まくらでは、最近話題になっているコンビニのバイトくんの動画投稿について。
「店側も24時間社員を貼りつかせてるわけにもいかねぇっていうんで深夜はバイトだけ一人とか二人の時間帯がある。その時に誰もいねぇからっていうんで、おでんの白滝をね、いったん口に入れたのをまたそこにおえーって戻したりね。それをスマホで撮ってね。あげるんだってね。そのあげるっていうのがよくわからねぇ。揚げるって言ったら天ぷらだけどね…でもなんかそれがあぶねぇんだなっていうのはわかりますよ」。
「それを見た奴がまたこれは面白れぇ!っていうんであげるんだね」

なんかあぶねぇな、と本能的に感じている小三治師匠なのだが、いかんせん「ネットにあげる」とか「拡散」というのがピンとこない。ピンとこないけど、もうそういう風になってきちゃってるからネットも便利なだけじゃないし終わりだなと感じてる、と。

師匠は案外コンビニを利用しているらしく、夜仕事から帰ってなんか小腹が空いたなと思うと近所のコンビニに行ってちゃんぽんを買ってきたり、「なんだこれ20円引き?いいじゃねぇか」と値引き商品を買ってきたりして食べてるらしい。そういうものにももしかして…と思うとなんか買う気がしなくなる。もう買うのやめようかしら。なんて言っていた。

あと、この間近所のラーメン屋に弟子と入ったんだけど、コーンバターラーメンが千円するから「高けぇな」と思ったんだけど、食べてみたらとっても美味しくて、ああ…これはうまい、ちゃんと作ってるラーメンだ、それならこの値段も高くない、と感じた、と。
「いやほんとにうまかったんだよ。これから一緒に行きますか?」。

行きます!!一緒に!!と思ったのは私だけではなかっただろう。
かわいかった。どきっとするほど。

そんなまくらから落語にはいろんな種類の噺があると言って寄席の怪談噺の説明から「お化け長屋」。

木兵衛さんのところに最初に訪ねてくる人。とても丁寧なんだけど「古だぬきの木兵衛さん」と大真面目で声をかけるのがおかしい。
また話を聞いている時の怖がり方。「ええ。ええ」と言いながらどんどん話の中に入り込んで行く様が伝わってくる。
それに対して二番目の男。全く怖がらず…でも話の続きは聞きたがり、独自な反応。
「てめぇこのやろう!おめぇがやったな!!やけに詳しいじゃねぇか」は何度見ても笑ってしまう。

最初の時は怖がる男の反応にどんどんノリノリになる木兵衛さんが、二番目の男には話の腰を折られて言葉に詰まるようすがおかしい。

楽しかった。
このホール、初めて行ったけど、駅から近くてわかりやすくてよかったな。