りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

玉川太福と学ぶプチ体験付き浪曲講座 ノラやのぉぉ HACOでぇぇ 唸ってみようぅぅぅ

2/11(月)、ノラやで行われた「玉川太福と学ぶプチ体験付き浪曲講座 ノラやのぉぉ HACOでぇぇ 唸ってみようぅぅぅ」に行ってきた。


・太福・みね子・小せん 浪曲講座
~仲入り~
・太福・みね子「天保水滸伝 鹿島の棒祭り」


太福さん・みね子師匠・小せん師匠(特待受講生) 浪曲講座
浪曲講座」と書いてあったけどそんなに本格的に「講座」だとは思ってなかったので、太福さん自作のテキスト(3ページ)が配られてびっくり!
何も考えずに前の方に座っちゃった。指されたらどうしよう(笑)。

太福さんの浪曲入門講座は聞いてみたかったけど、べつに私自分がうなりたいわけじゃないし。いいですって。そんなにお客さんも一緒に歌わせなくても。
と思っていたんだけど、やってみると楽しい!日常生活で大きな声を出すようなことってまずないし、ここ5年ぐらいの演芸生活もあくまでもこちらは「見る側」だったから、なんかすっきりするぞ!
また特待受講生の小せん師匠のほどのいいこと。

後半はついに恐れていた「さあ、お客さんも前に出てうなってみましょう」になったんだけど(ひたすら下を向く!)、男気のあるお客さん(女性も男性も)が「はいっ」と手を挙げて出てくださったおかげで、「じゃ、前のあなた」と指されることもなく、ほ~っ。

あーでもたのしかった。そしてしみじみ感じる。ほんとに太福さんっていい人ねぇ…。
そして黙ってるけどうまーく合わせてくれるみね子師匠かっこいい!
面白かった。

太福さん・みね子師匠「天保水滸伝 鹿島の棒祭り」
初めて聴く話。(浪曲だと話でいいのか?曲になるのか?それすらわからない)

任侠もの。
剣の名手だが酒好きで酒癖の悪い平手造酒。酒の失敗がもとで道場をたたみ、用心棒として笹川繁蔵の世話になっている。
鹿島の棒祭りに出張って行きたい平手を引き止める繁蔵。お前は酒癖が悪いから祭りのような場所に出て行くのは危ないと言う。どうしても行きたいのであれば祭りの間は禁酒をしろと言われて諦めかける平手だが、戻ってきたらいい酒をたらふく飲ませてやると言われて出かけて行く。

最終日、よくぞここまで辛抱したと褒められた平手は、甘酒ぐらいなら飲んでもいいと言われて料理屋へ出かけて行くのだが、店の女の子に「お神酒はいただかないのですか」と言われ、「酒はだめでもお神酒ならいいだろう」と飲み始めてしまう。
いったん飲み始めると1本では済まず2本3本…これで終わりにしようと思っていた最後の一杯。店にドカドカと入って来た男たちの砂ぼこりが入ってしまい、喧嘩をふっかける平手。
店の主人がどうにかおさめたのだが、その男たちが敵対している組の連中と聞いて、刀を抜く…。

おおお。やっぱり浪曲と言えば任侠ものなのね!
酒を飲まないで3日目の平手のすっかり生気が抜けた様子とか笑いどころも作ってくれて、太福さんらしいメリハリがきいていて、楽しかった。