りつこの読書と落語メモ

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巨大なラジオ / 泳ぐ人

 

巨大なラジオ / 泳ぐ人

巨大なラジオ / 泳ぐ人

 

 ★★★★

その言葉は静かに我々の耳に残る――短篇小説の名手ジョン・チーヴァーの世界。彼を抜きに五〇年代のアメリカ文学は語れないと村上春樹は言う。ジョン・チーヴァーはサリンジャーと同時代にザ・ニューヨーカー誌で活躍し、郊外の高級住宅地を舞台に洒脱でアイロニーに満ちた物語を描いた。ピュリッツァ賞も受賞した都会派作家の傑作短篇選! 全作品から村上春樹が二〇篇を厳選して翻訳し、各篇に解説を執筆。 

面白かった。
アンソロジーで読んでいた作品(「シェイディー・昼の泥棒」「再会」)もあって、記憶力のない私にしたら珍しく覚えていた。

テイストが似ているようでいてどれも違うので、20編入っているのだが飽きることがなかった。煮詰まった結婚生活を描くのがうまい!そして、なんかいい感じに振る舞えてるオレからこんなオレはありえないへの転落のスピードもリアル。

苦い物語が多いのにシニカルが鼻につかないのは稀有。

村上春樹さんと柴田元幸さんの対談も二人のファンからするととってもお得。