カササギ殺人事件
★★★★★
ミステリ界のトップランナーが贈る、すべてのミステリファンへの最高のプレゼント!
1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ作品!
噂にたがわぬ面白さ!
下巻読み始めの時は「え、えええ?カササギ殺人事件はどうなった?!お預けなの?」と焦ったけど、こういうふうに帰結していくとは。お見事。
古典ミステリへのオマージュもふんだんにあり、またミステリ読者へのくすぐりもたっぷりで、ぐふぐふ笑いながら読んだ。
真にクリスティを愛している読者はもしかするとムっとするところもあるのかも。私はそこまでの深い思い入れはないので逆にクリスティやエラリークィーンを再読したい気持ちがフツフツと。
文句なしに面白かった。