りつこの読書と落語メモ

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第185回朝日名人会

12/15(土)、有楽町朝日ホールで行われた「第185回朝日名人会」に行ってきた。

・駒六「真田小僧
・わん丈「お見立て」
・扇辰「雪とん」
正蔵「小間物屋政談」
~仲入り~
・小里ん「提灯屋」
小三治うどん屋


小里ん師匠「提灯屋」
なんともいえず楽しい。字の読めない連中のわいわいがやがや。ただで提灯をもらってこようという「判じ紋」のばかばかしさ。
どんどん警戒心を高める提灯屋の恨みのこもった睨みがすごくおかしい。
楽しかった~。


小三治師匠「うどん屋
長い長~いまくら。
北海道のテレビで密着番組の取材があったらしくその話をしながら、昔バイクで北海道を旅行しながらあちこちで落語会をした時の話、手術の話…話しがあちこち飛びながらぐるぐる回り道しながら…「調子出て来たぞ」。
「あ、調子が出てきたっていうのはね、こうやって話をしながら、あ、あれもあった、これもあった、ってどんどん浮かんでくるのね」。

…ぶわはははは。
まくらが弾む時の小三治師匠は調子がいい証拠なんだよね(笑)。だからファンからすると、もっともっと話して~時間なんかどうでもいいから!ってなるんだけど、こういう会でこれだけ時間を延ばしてもらえるのは珍しい。なんだいい会じゃないか「朝日名人会」(笑)。

で、北海道の話から稚内はもう北海道の端っこだ、というような話しをして、「私の死神では」と言った瞬間にわかった!稚内終点先生!!
稚内終点先生って小三治師匠が考えた名前って初めて聞いた!そうだったんだー。大好きなフレーズ。いいよね、稚内終点先生。
そこまで話してから「あ、そうか。この会はネタ出ししてるんだ。…だから俺は嫌いなんだ、ネタ出しって」。

…ぶわははは。この流れで「死神」やってもいいな、っていうのが頭をよぎったのかな、もしかして。

そしてネタ出ししている「うどん屋」を頸椎を悪くしてからできなくなってしまった、という話に。
真打の披露目で最後の手締めを頼まれた時も音が鳴らなくて…って…きっと小八師匠のお披露目の時のことだな、それって。ああ…そうだったのか…。

で、何年もやってないから忘れちゃったんだよ。それで楽屋で「どういう噺だったっけ」って若手に聞いてたから、出囃子が鳴ってもなかなか出て来れなかったんだよ、と。
「こんなことを落語に入る前に話すのはかっこ悪いけど。まぁやってみます。でもこれからもっともっとよくなるから。まだまだうまくなるつもりだから。」
その前に一度拍手が起きたんだけど、そう言った後になんと「拍手してくれ」の意思表示。うわーーー小三治師匠がこんなことするの初めて見た。なんか胸がいっぱいだ。なんだろう、意欲もすごいし、正直な自分をさらけ出す勇気っていうか腹の括り方っていうか。
ハードル上げてやりづらくないのかしら、という心配をよそに「うどん屋」。

久しぶりだから探り探り、という感じはあったけれど、酔っぱらいのめんどくささと温かさ。
かわいがっていたみぃ坊の婚礼帰りの嬉しさと寂しさ。
じんわりと伝わってきて、いいなぁ…。
風邪っぴきのうどんを食べる様子のおいしそうなこと。
予定より1時間ほどオーバー。楽しかった!