りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

朝の九時落語

11/18(日)、UNA galleryで行われた「朝の九時落語」に行ってきた。


・さん助 立ち話
・さん助「馬のす」
・さん助「黄金の大黒」


さん助師匠 立ち話
とても眠そうなさん助師匠。私も眠い…。なにせ会社に行く時間より早く家を出てますから…ぐぅー。

この間、10人も入ったらいっぱいになりそうな小さなごはん屋さんに入りました、とさん助師匠。
自分が食べてる間に、その前にいたお客さんたちが帰ってしまい、客は自分一人。
おかみさんが「おいしかったですか」と話しかけてきて、「おいしかったです」と答えると「うちは前は〇〇に店があってそこで結構人気店だったんですよ」。
するとカウンターの中にいたご主人が「こいつの話はあてにならねぇから。なんたって100のうち90は嘘っていうやつですから」。
そこから夫婦のかけあい漫才のような昔話が始まって、二人の生い立ちからなれそめ、修業時代…。
もともと私、話の切り上げ時っていうのがわからない方で…切り上げ時がわからずさんざん聞いた挙句、どうも相手の話をぶつっと切ってしまうみたいで…。

そんな話のあとに、日本のドラマは終わる時に3分前ぐらいから「終わりだな」と匂わせて、そこからキャストの紹介みたいのが出てちゃんと終わりのシーンがあって終わりますけど、アメリカのドラマはそうじゃない。突然ばっと終わる。
私が昔見たドラマで主人公がホットコーヒーを頼むシーン「ワンカップオブコーヒー」って言う「ワン」で画面がぱっと真っ暗になっていきなり終わったのがありました。あれには驚きました。
でも慣れてくるとこれもまたいいもんだな…と…。

…ぶわはははは。これは要するにあれか?自分は話の切り上げ方がへたくそだから、いっそアメリカドラマ方式に話の途中でぶつっと切れるように終わらせるようにしようって、そういう話?
結論は謎だったけど、言いたいことはなんとなく伝わってきたよ。わはは。


さん助師匠「馬のす」
釣りのまくらから「馬のす」。
ずいぶん前にさん助師匠の「馬のす」を聞いたことがあって、その時はなんかイマイチだった記憶があるんだけど(失礼!)、今日はよかった。なんか、この噺をさん助師匠が楽しんでいることが伝わってきて。

友だちが馬の尻尾を抜く話をだしに枝豆を食べるしぐさがなんか異様(笑)でおかしい。なんだろ。顔を左から右に動かすんだけど、とうもろこしに食らいついてんのか?!っていう勢い。要するに上手じゃないんだけど、でもそれがもうなんかばかばかしくて笑ってしまう。
また友だちが話を引き延ばすのに「どうでもいいけど隣のばーさんは長生きだね~」と言ったのが絶妙で笑った笑った。あと「広島のまるはどうするんだろうね。巨人が50億で5年契約?」にも笑った。
やっぱりこの噺は、聞いてる方のジリジリに焦点が合うんじゃなく、引き延ばしている方に焦点が合うべきなんだな。(←えらそう。すみません!)
楽しかった。


さん助師匠「黄金の大黒」
おおお、この間の国立で聞いた「黄金の大黒」!今日はフルバージョンで。

家賃をどれぐらい溜めてるか言いあっている時の、後ろの方から「ほいっ」って口をすぼめて手を挙げるの、おかしい~。
あと金ちゃん…。やっぱりおかしいわ、この金ちゃんの必死さ。おまんまがかかってると思って「羽織をおねがいしまーーす」と大声を出すばかばかしさ。二番目に口上を申しつけられて「稽古に稽古を重ねて完璧なものにして」のセリフに「無理だよ」にこの間の口上司会を思い出して笑った笑った。

大家さんの家にあがるとき、今回もポチが登場。ってことはこの間は意趣返しじゃなくてもともとなのか。
ご馳走を前に鯛の競りを始めるところもおかしい。言われた方の男がそのおかしさに気づかずに本気で「じゃぁ35銭!」「36銭!」と刻んでいくのおかしい~。
大好きなサゲも聞けてうれしい~。かわいいなぁ、恵比寿様を迎えに行く大黒様。