りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

いちのすけのまくら

 

いちのすけのまくら

いちのすけのまくら

 

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落語のイントロ「まくら」を、ガラケーで書いてみました。噺家春風亭一之輔、初のエッセイ集。「忖度」「相撲」「ノーベル賞」「解散」「○○ファースト」「金メダル」「○○ハラ」など旬のお題に合わせて綴られていく、まさに読む「まくら」!俳優・東出昌大との対談も収録! 


高座だと余裕釈釈でふてぶてしいくらいだけど、こうして文章を読むと、実は繊細で気の弱いところもあるのだなと驚く。両方のバランスがいいからあの面白さをずっと維持できているのかもしれない。

噺家はもめ事を嫌うとか空気を読みすぎるきらいがあるとかギャラの交渉が苦手とか、一之輔師匠でもそうなんだ?!という驚き。それでも言いにくいことを冗談めかしてトントーンと言えてしまうところが強みなのかな。
芯が明るいからカラっとしてて嫌味がないし、繊細さも持ち合わせているけどやはり全体的には「太い」印象。

「同じ噺ばかり」と文句を言う客は前列に座ってメモとってる客に多いの言葉に苦笑い。すびばせん!
見に来すぎなのだと言われると返す言葉もないのだが、「いつもの」をトランス状態になって楽しむ域にはまだ達しておりません。