りつこの読書と落語メモ

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鈴本演芸場10月中席昼の部

10/20(土)、鈴本演芸場10月中席昼の部に行ってきた。


・門朗「道灌」
・ぴっかり「桃太郎」
翁家社中 太神楽
・吉窓「本膳」
・さん助「手紙無筆」
・正楽 紙切り
・小里ん「親子酒」
・馬石「反対俥」
・アサダ二世 マジック
・正朝「目黒のさんま」
~仲入り~
・ペペ桜井 ギター漫談
・圓太郎「粗忽の釘
・菊太楼「長短」
・小猫 動物ものまね
・玉の輔「井戸の茶碗


門朗さん「道灌」
普段聞かないような「道灌」だった。文蔵師匠仕込みなのかな。やたらとウケようとする前座さんより、笑いどころが少ない噺をきちんとする前座さんのほうが好き。
門朗さんの印象がちょっと変わったな。


吉窓師匠「本膳」
いつものまくらのあとに「本膳」。寄席で吉窓師匠というと「大安売り」ばかり聞いてる、と思っていたけど、ブログを検索してみたら案外いろいろな噺を聞いていた。思い込みって怖い。
先生が里芋をつかめなくて膳の上に落としてしまうのを見た村の人が「本膳なんちゅうのは難しいもんだべなぁ」と感心するおかしさ。
肘で付くところなんかもう村の人たち半分「違う」と思いながら、面白がってやってるんじゃないかな、というのが伝わってきて楽しかった。


さん助師匠「手紙無筆」
おじさんの手紙で持ってきてほしいと言ってるのが「本膳」だったから、もしや本膳つながりでこの噺を?さん助師匠がそんな気の利いたことを?するわけないから偶然か?(←失礼)
ちょこちょこちょこちょこ言って終わった。わはははは(←最後まで失礼)。


馬石師匠「反対俥」
まくらで「隅田川馬石と申します。名前だけでも覚えて帰ってください」と言った後に、江戸の時分には俥屋というのがたいそう流行った。いまも観光地に行くといますね、俥屋。浅草は地下鉄の駅を上がったところに俥屋がいて、一人で観光してる風の女の人とかがいると必ず声をかけてくる。
で、乗せたらゆっくり行きながら観光案内。
「おねえさんは今日は観光?どちらから?」
「ええ。遠くから」
「え?めんどくさい客だな…。ええと左に見えるのが江戸時代から有名な川で」
「あ、江戸川?」
「惜しい。違います。」
「じゃ多摩川?」
「あー離れた。離れちゃいましたよ。」
「えーーもうわからないーー」
「これは隅田川です。ほら、有名な落語家がいるでしょ。隅田川馬石。あの隅田川
そう言われるように、がんばります。

…ぶわはははは。面白い!女の客がなよっとしてちょっとめんどくさいのがこれだけの間にも伝わってくるっていうのがすごい。

そして「反対俥」。この日のお客さんがなかなか難しくてぶわっと盛り上がりそうになるんだけど、すぐにしーんとなっちゃう…。このお客さんにこの噺がほんとにぴったりはまって初めて会場が一つになった感じ。馬石師匠、すごい。


圓太郎師匠「粗忽の釘
おかみさんに「釘を打っておくれ」と言われるところから始まり、お隣に行ってなれそめを惚気て、「この後の話はまた次の機会に」と言ってくまさんが家を出るところで終わった。
こんな終わり方初めて見たけど、とっても洒落てる!


玉の輔師匠「井戸の茶碗
まくらなしで「井戸の茶碗」。うわーーー、トリの玉の輔師匠って初めて見たけど、なんかとっても新鮮。いつもと違う!
と思ったら、落語の中にいつものまくらを挟み込んで来たり、下ネタを入れてきたり…。
「千代田卜斎とおっしゃってどうやら医者をされているようです。なんでも昼間は消毒をして夜は梅毒を治して歩いてるようです。夜にってことはおそらく屋台を引いて売り声は”ばいどくーばいどくー”」。ぶわはははは。

とても軽くてちょっとふざけていてでも基本的にはちゃんとしてる「井戸の茶碗」。
面白かった。