りつこの読書と落語メモ

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変わったタイプ

 

変わったタイプ (新潮クレスト・ブックス)

変わったタイプ (新潮クレスト・ブックス)

 

 ★★★★

月旅行を目指す高校時代からの四人組。西部戦線からの帰還兵のクリスマス。変わり者の億万長者とその忠実な秘書。男と別れたばかりの女がつい買ったタイプライター。離婚した父母のあいだをゆききする少年。内戦で祖国を追われ、ニューヨークに上陸した移民。ボウリングでパーフェクトスコアを出し続け、セレブに上り詰めた男―。世界が驚いた、小説家トム・ハンクスのデビュー作。良きアメリカの優しさとユーモアにあふれ、人生のひとコマをオムニバス映画のシーンのように紡いだ、17の物語。

 

いい意味でとても真っ当な小説でトム・ハンクスはやっぱり私が思ってたような人だった!と嬉しくなった。
「ニューヨーカー」を愛読していていつか自分もここに載るような作品を…と書きためていたものをこれもこれもと差し出した、ようなイメージ。(勝手な想像)

めちゃくちゃバイタリティの溢れる女性と付き合って振り回される「へとへとの三週間」、国民的人気女優の相手に抜擢された俳優が映画のプロモーションで経験する日に非常を描いた「光の街のジャンケット」、女優の卵がNYに出てきて途方にくれる「配役は誰だ」、両親が離婚し父親に引き取られた子どもが久しぶりに母と一日を過ごす「
特別な週末」などがとても好みだった。
私はトム・ハンクスの出た映画だと「ユーガットメール」が大好きなんだけど、あの映画にも通じる優しさと甘やかさがあって、それにうっとり…。

ただ全体的に肩に力が入ってる感じがあって読んでいて少し肩が凝るというか疲れてくる。この半分の薄さでもう少し凝縮してあったら嬉しかったかな。