りつこの読書と落語メモ

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ガルヴェイアスの犬

 

ガルヴェイアスの犬 (新潮クレスト・ブックス)

ガルヴェイアスの犬 (新潮クレスト・ブックス)

 

 ★★★★

巨大な物体が落ちてきて以来、村はすっかり変わってしまった――。ポルトガルの傑作長篇。ある日、ポルトガルの小さな村に、巨大な物体が落ちてきた。異様な匂いを放つその物体のことを、人々はやがて忘れてしまったが、犬たちだけは覚えていた――。村人たちの無数の物語が織り成す、にぎやかで風変わりな黙示録。デビュー長篇でサラマーゴ賞を受賞し「恐るべき新人」と絶賛された作家の代表作。オセアノス賞受賞。

ポルトガルの小さな村ガルヴェイアスにある日宇宙から謎の物体が落ちてくる。爆発が起こり人々は世界の終わりだと思う。しかしその日から七日間豪雨が続き村の人たちは隕石のことを忘れてしまうのだが、村には硫黄の強烈な匂いが満ちパンの味が変わってしまう。
…そんな強烈な発端のあとに語られるのは村の人たちの些末な日常。

不倫もあれば強姦もあり…とかなりひどい。またそれぞれの人たちが繋がりあい物語が一つになっていく。

これらの話が冒頭の隕石とどういうつながりがあるのかよくわからないまま読んでいると、最後人々が隕石のことを思い出し、今度こそこれをどうにかしてやる!という状態になり、物語は終わる。

結局この物語が何を示唆しているのか…終末論なのかなんなのか…わからないまま読み終わったのだが、不思議と読後はさわやかだ。