りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

らく兵の落語おろし その9

9/6(木)、宮益坂スタジオで行われた「らく兵の落語おろし その9」に行ってきた。

・らくぼ「おしの釣り」
・らく兵「宮戸川(上)」
・らく兵「親子酒」
~仲入り~
・らく兵「寝床」


らく兵さん「宮戸川(上)」
前方のらくぼさんが「お客様女性比率が高くて本当にびっくりしました!男性のお客様が一人いらした時はほっとしました」と言ってらしたんだけど、確かに女性比率が高い!
らく兵さんも「いつもはそんなことないんですけどね、なんでか今日は女性が大勢いらっしゃってて…しかも今日は宮戸川っていうちょっと色っぽい噺をする予定で…これはおじさんが聞いて”むほほほほ”って楽しむ噺なので…女性のお客様にはおっさんの気持ちになって聞いていただきたい…」。
そんなまくらから「宮戸川(上)」。
この噺正直もうほんとにしょっちゅう聞いてるから飽きちゃっていて笑えなくなってきてるんだけど、すごく面白かった。
お花ちゃんがなよなよしてなくてそこがとっても新鮮。
霊雁島のおじさんと聞いてお花ちゃんが「わかった。髪の毛はこう薄めだけどもみあげが四角くて海苔みたいに張り付いてて、小さいころ”海苔をはがさせてー”って無理やりはがそうとしたことがある!あのおじさんでしょ」。
大胆なお花ちゃんの悪口を言いながら半ちゃんが走っていくと「そうよねぇ。あきれるわよねぇ」と同じペースで走りながら同意するお花ちゃん。
半ちゃんがもうだめだ!と川にドボンと身を投げて泳ぎだすと、同じように川に入り泳いでいるお花ちゃん。
おじさんの家には先についてさわやかに迎えながらも着物がびちょびちょって…おかしすぎる!
あとおじさん宅に着いてからのやりとりも、おじさんがおばさんを近くに来いって呼ぶのが確かに何かありそうな含みがあったり…おじさんが二人が降りてこられないように扉を釘で打ち付けちゃったり何かと激しいのが面白い。
雨が怖いというお花ちゃんが半ちゃんに「何か話をして」と言うと、半ちゃんが話し始める「じゃがいもとトマトの小噺」。これがもうツボにはまって笑った笑った。
最後の場面、らく兵さんが照れているのが意外なようなかわいらしいような…。
とても楽しかった!びっくり。


らく兵さん「親子酒」
禁酒の約束をする親子が半ちゃんとその父親という設定。
半ちゃんは船宿のお花ちゃんと一緒になりたがったが店のことを考えて別れさせたため、半ちゃんは酒に走り、飲んでは荒れるように…。それで父親が一計を案じて親子で禁酒をすることに。
「冷え込むから体があったまるものがほしいね」と言うおじいさんに「キムチチャーハン」「キムチチゲ」を推すおばあさんがおかしい。
お酒とわかってからのおばあさんの嫌がりようの激しさもなんかばかばかしくて笑っちゃう。
おじいさんが「もう一杯」と言うだろうというタイミングでおばあさんが先手を打ったもんだから、おじいさんが「いや、言わないよ。言わない。これでつっと寝ちまうよ」と言わざるを得なくなるおかしさ。
べろんべろんになってるところに「せがれが帰って来た」と言われたおじいさんが、きらっと目を光らせて「せがれなんかいないよ」と自信満々に答えるのがおかしかった。

 

らく平さん「寝床」
「寝床」の義太夫を語る旦那が半ちゃんの父親。酒におぼれた一人息子がダメになってしまったのできっぱり酒はやめ、霊雁島のおじさんのすすめで義太夫を始めた、と。なんと三話で続き物になっている。

たっぷり面白かったんだけど、前の二席で私自身が燃え尽きた感…。き、記憶が。