りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

パンク侍、斬られて候

 

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

 

 ★★★★

江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ちた傑作時代小説。

町田康は以前「告白」を読んで挫折していたのだが諦めきれず再挑戦。
序盤はこの謎の時代設定と妙なハイテンションについて行けず「やはり無理かも」と思ったのだが、読んでるうちにこのわけのわからない世界に振り回されるのが楽しくなってきた。

言い回しとか表現に落語っぽいところがあって笑ってしまう。

ハチャメチャだけど時々深遠…かと思うとやっぱりふざけてる?
なんかわかんないけど嫌いじゃない。でも大好きかと問われると正直微妙。