りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

ぶえな寄席 春風亭柏枝会

9/5(水)、ART SPACE BAR BUENAで行われた「ぶえな寄席 春風亭柏枝会」に行ってきた。

・柏枝「大安売り」
・柏枝「応挙の幽霊」
~仲入り~
・柏枝「目黒のさんま」
・柏枝「普段の袴」(アンコール)

柏枝師匠「大安売り」
「大安売り」ってたいして面白い噺じゃないなぁといつも思うんだけど、柏枝師匠がやるとなんでこんなに面白いんだろう。
しれっとした顔で「今日こそは負けられぬ」の繰り返し、もうそれだけで笑ってしまう。
で、何組目かの取り組みの時に、ちょっと言い間違えた柏枝師匠。いつものポーカーフェイスがふにゃっと崩れて「あー最初からやり直したい」と言ったのがまたおかしくておかしくて。笑ったー。


柏枝師匠「応挙の幽霊」
昔から子どもと老人が好きで好かれることも多いという柏枝師匠。スミ師匠にもとてもかわいがっていただいた。
そんなスミ師匠は霊感が強く、引っ越し先を「こっちの方角はやめた方がいい」とアドバイスしてきたり、入院してからは幽体離脱をしたことも。
そんなまくらから「応挙の幽霊」。
幽霊がとっても独特。なぜか横顔を見せて甲高い声+棒読みで喋るんだけど、それもうすごくおかしい。ほんとに柏枝師匠のこういうセンスってなんなんだろう。
この夏、この噺を何回か聞いてるけど、すごく好きだなぁ。もっといろんな噺家さんもやればいいのになぁ。


柏枝師匠「目黒のさんま」
時間がかなり押してると言ってまくらを我慢して(笑)「目黒のさんま」。
柏枝師匠にお殿様ってニンに合ってる。姿勢がいいし、きりっとしていて品があって、でもちょっと抜けてて。
目黒でさんまを食べたことは口外しないと約束したものの、さんまに恋い焦がれるお殿様。三太夫に声を発さずに「さんま」と言うんだけど、三太夫がちっとも理解できなくてとんでもないことばかり言うのがおかしい~。
この噺も好きだなぁ。さんま、食べたくなる。


柏枝師匠「普段の袴」
3席目が終わって高座を降りたと思ったら、くるっと客席側にまわって「アンコール!アンコール!」。
…ぶわはははは、そうだ!そうだった!忘れてた!
これ(アンコール)がやりたくて、時間を気にしてました、と柏枝師匠。
もう楽しすぎる!大好き!
そして「普段の袴」。
気取った侍とおっちょこちょいの男の対比が楽しい。
4席聞けてビールも飲めてちょっと幸せすぎるのでは、この会。大満足。