りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

月刊少年ワサビ

5/31(木)、らくごカフェで行われた「月刊少年ワサビ」に行ってきた。

・わさび「相撲風景」
・わさび「大顔の女」(三題噺:にてるね、ちやほや、いちごパフェ)
~仲入り~
・わさび お題とり
・わさび「雛鍔

わさびさん「相撲風景」
日芸出身のわさびさん。「このたびは申し訳ございませんでした!」と頭を下げる。わはははは。これ絶対あっちこっちで大喜びでやってるだろうな、落語家さんは。

ああいうスポーツの世界っていうのは独特ですから。絶対的な上下関係があって、その中でいなし方ができるようにならないと、今回のようなことになってしまう。
潰してこいと言われた時、「潰すぐらいのやる気を出して」と頭の中で変換するようにしないとだめなわけです。
それは我々の世界にも言えることで。
師匠の言うことは絶対ですし、理不尽なことやあり得ないことをやれと言われることもあるわけですけど、そこをうまくいなせるようにならないととんでもないことになってしまう。
そういうことは大人になる前に知っておくべきことですね。

…いろいろふざけながらも、なんかそうだなーと思うようなことをちゃんと言うんだなぁ、わさびさんは。
この方はものすごーく頼りなげに見えるけど決してそんなことはなくて案外骨太という気がするなぁ。

それから文蔵師匠と行くヨーロッパツアーのことなどのまくらから「相撲風景」。
限界までトイレを我慢した男の挙動不審ぶりがおかしすぎる。
そして「いたす」ことにしたのは徳利じゃなくてビールの缶。え?と思っていたらそれがサゲにつながっていくのだった。
この、いたす時の不審な…だけどリアルなこと。ぶわはははは。あかんて!
笑った笑った。


わさびさん「大顔の女」(三題噺:にてるね、ちやほや、いちごパフェ)
茶店をやってる父親のもとに中学生の娘が帰ってくるのだが、これがめちゃくちゃ怒っている。
お店の宣伝のために父親がインスタを始めたのだがそれに彼女の小さいころの写真をあげた上に、中学校をタグ付けしたため、学校でみんなに見られ、「お前お父さんにそっくりだな」と笑われたというのである。
しかも同じクラスでインスタ女王の子が早速父のインスタをフォローしたため、全世界に広まったも同然だと言う。

もうこの怒る女子中学生のわさびさんが…いるいるこういう中学生っていうか…首を変な感じに曲げてイマドキの感じで喋るのが、おかしい!
「世界中に広まったも同然よ!もうあたし、どこの国の人と結婚したらいいの・!」には笑った笑った。

で、そのインスタ女王に仕返しをしてやる計画を立てたから、父に協力してくれと言う。
どうするかというと、喫茶店で出してるいちごパフェをインスタで宣伝してほしいと頼んで彼女にやってもらうんだけど、そのいちごパフェをものすごーーく小さく作ることにより、彼女の顔が相対的に大きく見えるようにしてやる!という計画。(ばかばかしい!)

 忙しい中、毎回三題噺を作り上げてくるわさびさん。すごいな。


わさびさん「雛鍔
面白かったんだけど、会話の間の間が空きすぎると落語っぽくなくなる気がする。なんとなく一人芝居?みたいな。
もう少しぽんぽんと進んでもらいたい。