りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

小助六・夢丸二人会 清水一朗作品集

4/20(金)、上野広小路亭で行われた「小助六・夢丸二人会 清水一朗作品集」に行ってきた。
この会が17:30開場だったので、午後休とった私。
会社で仕事しながらおにぎりを食べて時間短縮。末廣亭昼の部を見て上野広小路に移動。開場まで少し時間があったのでPRONTOで生ビールを一杯。ぷはーっ、幸せ。


・晴太「一目上り」
・小助六「かっぱ芝居」
・夢丸「三くだり半」
・鼎談(清水一朗、小助六、夢丸)
~仲入り~
・小助六「袖の下」
・勝千代「まつり浴衣」


晴太さん「一目上り」
のびのび素直な落語でちゃんと面白い。晴太さん、好きだな。


助六師匠「かっぱ芝居」
前座の頃、地方の落語会があった時、帰りの電車を清水先生とご一緒して、落語マニアだった自分があれこれ昔のことを伺っても答えられないということがない。清水先生は先生で「君、ずいぶん昔のことを知ってるんだね…」とおっしゃって、それ以来のお付き合い。

そんなまくらから「かっぱ芝居」。
芝居好きのたつ公がおじさんに呼ばれて小言を言われる。
へいへいと聞いて「あーまいった。おじさんが呼んでるっていうから何かと思ったら小言かよ」とぶつぶつ言いながら歩いていると、川の近くで声をかけられる。
誰かとおもったらこれが川に住むかっぱ。「たつさんの芝居好きはかっぱ仲間でも有名です」と。

かっぱも芝居が好きで見に行きたいというので変装させて一緒に芝居を見に行くのだが、そのときかかっていたのが「番町皿屋敷」。
お菊さんが皿を数える場面で「お菊さんが気の毒だ」と見ていたかっぱが思わず…。


すごくバカバカしい噺で楽しい~。
古典のような新作のような独特の雰囲気が好きだなぁ。そしてそれが小助六師匠にとっても合ってる!楽しかった。


夢丸師匠「三くだり半」
この噺は前に夢丸師匠で聞いたことがある。これも清水先生の作品だったのか。

プライドの高い浪人。仕事をしないので一家は3日間何も食べていなくて、おかみさんが井戸のところで倒れてしまう。
それを見た大家が家に連れ帰っておかみさんと3人の子どもに握り飯を食わせてやる。
そして浪人に手紙の代筆の仕事をしたらどうかと進言。
最初は嫌がるのだが、「三くだり半を書いてほしい」と男がやってくるとしぶしぶ書いてやる。これが評判になって「三くだり半屋」として次々お客がやってきて、そのうち浪人も商売っ気が出てきて…。

最初堅かった浪人が、商売っ気を出して軽くなる楽しさ。これも夢丸師匠にぴったりで楽しい。


鼎談(清水一朗先生、小助六師匠、夢丸師匠)
清水一朗先生が最近出した本の出版記念ということで、8代目可楽師匠と8代目助六師匠の話。
私は音源も聴いたことはないのだけれど、面白かった~。
特に助六師匠の話(本寸法というのではないかもしれないけど、なんともいえないおかしさがあって、またはっとするほどいい瞬間があって…)は、私の好きなタイプの噺家さんに通じるところがあって聞いてみたくなった。

助六師匠「袖の下」
これもとても楽しかった。
袖の下をうまく使って出世した男が、後妻も袖の下で決め、急死したあとも袖の下を使ってどうにかこの世に戻って来ようという噺。

助六師匠はしぐさがとてもきれいで自然だから袖の下を出すしぐさの繰り返しがなんとも楽しくて笑った~。