りつこの読書と落語メモ

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国立演芸場3月上席

3/9(金)、国立演芸場3月上席に行ってきた。

・かな文「金明竹
・圭花「強情灸」
・小せん「ふぐ鍋」
・めおと楽団ジキジキ 音曲漫才
・歌奴「佐野山」
・藤兵衛「粗忽の釘
~仲入り~
・ホームラン 漫才
・燕路「くしゃみ講釈」
・ダーク広和 マジック
・南喬「妾馬」


圭花さん「強情灸」
腰を悪くした男が近所のおじいさんに灸をすえられてそれがどんなに熱かったかというのを語ると、友だちが悔しがって目の前で灸をすえて見せる、という展開。
圭花さんってなんか語り口がとても好み。そしてすっと伸ばした腕と手がとてもきれいでいいな。
「強情灸」は熱がり方がそんなに熱そうじゃなかったけど(笑)、なんか気になる二ツ目さんだな。


小せん師匠「ふぐ鍋」
旦那を訪ねてくるのが一八じゃなくて大橋さん(?)。ってことは大橋さんは太鼓持ちじゃない?なんとなく時代がいつも聞いているのより進んでる感じ。
ふぐを食べたがらない大橋さんに旦那がむっとするんだけど、食べたことがないと聞いて「なんだ、お前さんは食べたことがあるんだと思ってたから。それはすまなかったね」と言ったのはちょっと面白かったな。優しい旦那なんだな。

食べ始めてからのおいしそうなこと。
今年は「ふぐ鍋」をよく聞いてる。ふぐ鍋、食べたいな。


歌奴師匠「佐野山」
呼び出しや行司の声が上手なのでいやがうえにも盛り上がる。
拍手が起きると「そろそろ転職を考えております」。
呼び出しの時は前座さんが袖で拍子木を打ち、師匠も後ろに隠していたマイクを使うとサービスぶり。言い終わると袖に頭を下げて「ありがとう。連係プレイがあってできる技です」。

この芝居、歌奴師匠もネタを変えてくれてそれがみんな面白くて好印象。


藤兵衛師匠「粗忽の釘
粗忽な男の粗忽ぶりが楽しい。お隣に行ってから「落ち着かせてもらいます」の惚気。いったん話が終わったかと思わせて新婚当時の惚気が始まり「あっしも一生懸命働きました。朝はぴゅーっと仕事に出かけて一日働いて夜はどこにもよらず家に帰って。そうしたらある日かみさんが”お前さん、たまには仕事を休んで家にいておくれよ”と言いだしましてね。そうか、お前がそれほどいうならそうするか、っていうんで、10日のうち8日は家にいましてね…」という惚気は初めて聞いた。なんか…妙に色っぽい(笑)。

サゲを言って終わったかと思ったら続きのサゲがあったのにも驚いた。
楽しかった~。


燕路師匠「くしゃみ講釈」
唐辛子を燻されてくしゃみをする講釈師の顔があまりにもぴったりはまっていて(くしゃおじさん!)大笑い。


南喬師匠「妾馬」
昔のお殿様はものすごい権力があってなんでも叶わないことはなかった。御籠の中から気に入った女がいると「四はあの女を好むぞ」と言って妾にした。
私だって女を好むことはあるんですが、それもやけに好むんですが、好むだけで終わっちゃう。
…ぶわはははは!みんなが言う台詞だけど、南喬師匠の口調で言われると余計におかしい。

そんなまくらから「妾馬」。
うわーー、南喬師匠が「妾馬」!やっぱりトリっていいなぁ。いろんな噺を聞かせてもらえて。会社休んだ甲斐があったなー。

南喬師匠の人物像って過剰なところがなくてごくあっさりしていてそこがいいなぁ。
大家さんも乱暴八五郎にあきれながらも「油断ならねぇな」「まぁいいや、店子の出世だ」とさばさば。
八五郎もぞんざいだけど、気が良くて悪気がなくて。
妹のことをよろしく…と頼むところもしつこくなくてでも優しさがにじみ出ていて。

楽しかった。見るほどに好きになるなぁ、南喬師匠。