りつこの読書と落語メモ

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恋のお守り

 

恋のお守り (ちくま文庫)

恋のお守り (ちくま文庫)

 

 ★★★★★

「恋はたいせつなもの…永遠だ。人生は、あっというまに過ぎるのに、聞いてごらん。流れる水が教えてくれるのもそのことなんだ…」少年の、月あかりのように淡く幼い愛と時間と死が、幾筋もの虹のように交錯しつつ展開する美しいメルヘン「恋のお守り」、主人公の少年と頭のおかしいオールド・ミスの奇妙な交友を描きつつ人間の宿命を暗示する「ミス・ダヴィーン」など、珠玉の抒情小説10篇。たそがれの詩人デ・ラ・メアによって誘われる、夢と現実のあえかな境界―。 

独特の雰囲気がある短編集。

人間の内側にある恐怖心や不安や熱情と、外的な何か…物だったり建物だったり他人だったり…が合わさっておきる魔法のような出来事。怖いだけではなく懐かしさもあったのは、子どもの頃に自分もこんなことがあったような気がするからなのかもしれない。

「恋のお守り」「ミス・ダヴィーン」「熱狂」「クルー」が特にお気に入り。
この本、読書メーターでこの本のことをつぶやいている人がいて読みたいと思った。
そんなことがなかったら存在にすら気づかなかった本。ネットやSNSのおかげでいろんな本に出会うことができて幸せだ。