りつこの読書と落語メモ

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れふかだ落語会 鯉橋・小助六二人会

2/14(水)、新宿LEFKADAで行われた「れふかだ落語会 鯉橋・小助六二人会」に行ってきた。

 

・小助六「春雨宿」
・鯉橋「時そば
~仲入り~
・鯉橋「蔵前駕籠」
・小助六井戸の茶碗


助六師匠「春雨宿」
大師匠の助六師匠はシャレのきいてる師匠で…少しシャレがきつすぎるところもあったみたいです。
楽屋にはそんな大師匠の伝説が残ってます。
そう言って語られた伝説がもう…楽しい!
きっと噺家さんもそういう師匠伝説が大好きで繰り返し繰り返し楽屋で語られているんだろうと思うけど、素人の私でもそういう話はほんとに楽しい~。
道徳的に見たら「あちゃー」な内容でも、それをみんなが受け入れて面白がるっていう、そういうの、いいなぁ。

一門には大事にしている噺というのがあって…というまくらから「春雨宿」。
うわーーー、小助六師匠が「春雨宿」って!
以前、音助さんとの会で音助さんが「春雨宿」をかけたんだけど、その時小助六師匠が「お前…よくこの噺かけようと思ったね」みたいなことを言っていて、確かにこれ…小助六師匠がやるイメージがわかないわーと思っていたのだった。
それをあえて…!うひゃーーー(嬉)。

助六師匠から「ケメ子」「ケメ?どんな字を書くの?」「ケメの名はのケメ子だよ」なんてセリフがでてくるのがもうおかしくておかしくて。
突拍子もない歌を振りきれたテンション(でもどこか恥ずかしそうでもある)で歌う師匠が楽しすぎる!
何度も「ぶわはっ!」と吹き出して、あーーー幸せ。
楽しかった~!最高。


鯉橋師匠「時そば
弟弟子が多いので最近は師匠と仕事で旅に行く機会はめったにないですが、この間久しぶりに行きました、と鯉橋師匠。
師匠と電車で隣り合わせに座ったりすると、昔の話を聞けてとても楽しい。
そういって鯉橋師匠も大師匠の話。
これがまためちゃくちゃおかしいーーー。歯が丈夫な鯉昇師匠と髪の毛が豊富な(笑)先代の柳好師匠(だったかな)の楽屋での会話…。笑った笑った。

一門で大事にしている噺…春風亭だったらやっぱり「時そば」ですかねぇ。私も師匠に教わりましたが…うちの師匠はみなさんもご存知の通り、噺をどんどんアレンジしていくので、今では全くの「別物」になりましたが。
そう言って「時そば」。

なんかテンション高めの弾けるような「時そば」で、鯉橋師匠のイメージがガラガラと…(笑)。
二番目のそば屋さんがお客に「塀を背にお食べなさい」とアドバイスし、汁を飲んだ客があまりのまずさにくらくらっとなって後ろの塀に寄り掛かるしぐさをするところは、間違いなく鯉昇師匠だ!
あと、勘定を払う時に客が「二杯といきたいところだけど、わきでまずいの食べちゃった」と言ったら、そば屋が「え?うちよりまずい店があるんですか?」。
…ぶわははは!自分のところのそばがまずいのを自覚してる?!

弾ける鯉橋師匠、おもしろかった。


鯉橋師匠「蔵前駕籠」
テンポが良くてメリハリがあって最初から最後までとっても楽しい。
駕籠に乗る江戸っ子が、覚悟を決めてふんどし一丁になるところがおかしいんだけど勢いがあってちょっとかっこいいんだなー。
よかったー。

助六師匠「井戸の茶碗
先ほどの「春雨宿」は師匠に稽古をつけてもらったんですけど…あれを目の前で見て笑っちゃいけないっていうのが結構きつかったです、と小助六師匠。
そして稽古をつけてもらいながら、「今度はこれを師匠の前でやらないといけないのか…それもきっついなぁ」と思っていると、師匠が「もういいだろ。お前、覚えてるだろ」と。
多分師匠もこれを私が自分の前でやるところを見たくなかったんでしょう。

…ぶわははは。小助六師匠と師匠との関係がなんか面白い~。もちろん師匠は「絶対」なんだろうけど、でもちょっとシニカルな感じがにじみ出ているところが面白いな、と思う。

そんなまくらから「井戸の茶碗」。おおお、小助六師匠が「井戸茶」とな!
この噺を人情でござい!と暑苦しくやる噺家さんもいるけど、小助六師匠のは軽めで私はそっちのほうが好き。
千代田氏が若干若い感じがするのは、小助六師匠が若いからかな。
本当に貧乏で苦しいからこそお金を受け取らない、という苦さは少な目だったようにも感じた。

好きな師匠を二席ずつたっぷり見られるこの会。
初めて行ったけどよかった~。