りつこの読書と落語メモ

読んだ本と行った落語のメモ

大家さんと僕

 

大家さんと僕

大家さんと僕

 

★★★★★

1階に大家のおばあさん、2階にトホホな芸人の僕(カラテカ矢部太郎)。
一緒に旅行するほど仲良くなった不思議な「2人暮らし」の日々は、
もはや「家族」! ?

大切な人をもっと大切にしたくなる、
泣き笑い、奇跡の実話漫画!

大家さんと僕との絶妙な距離感がたまらなくいい。
「僕」は基本的には受け身だけれど、いろんなことを感じていろんなことを考えていろんなことを想ってる。
その想いは言葉にしなくてもそれはちゃんと大家さんに伝わっていると思う。

人との関わりに希望のようなものを感じるなぁ。とても素敵だ。いろんな人に勧めたい。
うちの母に読ませたら声を出して笑って、少し涙ぐんでいた。

年をとること、孤独と付き合うことも悪くない、と思わせてくれる。
だけどきれいすぎない。このバランス感が絶妙。でもそれが計算高くない。そこが魅力。

誰にでも書けそうだけど誰にも書けない。矢部さん、すごい。